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米国公認会計士試験への挑戦の日々

 

はじめての米国公認会計士(USCPA)受験は、全敗…。

やっと受験資格を得ての初受験。まだ勉強も十分ではないのはわかっていた。

一人アメリカのシカゴへ受験にいき、とても緊張したのを覚えている。

 

当時試験は、年に2回、5月と11月の第1週に開催と決まっていた。

2日にわたって4科目、1日約8時間の試験を受けるというかなり過酷な試験である。

しかも、鉛筆でのマークシートと手書きエッセイだ。

 

カラダの大きい男性が隣に座っていて、消しゴムを使うたびに机がグラグラ揺れる。

緊張してるし、集中できないしの初受験だった。

 

知恵熱対策で、愛用の冷えピタシートも装着。

試験終了後、試験監督の人に ”好奇心で聞くけど、それは何?”って聞かれたものだ。

きっと奇妙なアジア人に映ったに違いないが、そんなこと構っていられない。

 

USCPAへのチャレンジを決め、会社を退職後1年間はハローワークに通い失業保険を

もらいつつ勉強。

ひたすら問題集を解き、間違えたものはノートにまとめた。

監査論などは、英文そのまま暗記して諳んじたほどだ。

美容院などへ出かけると「試験はどうでしたか?」と聞かれるのだが、

何度も落ちていると、明るく答えるも心は重い。

 

半年後の2回目の受験。なんとか2科目の科目合格!!

2科目以上合格し、残りの科目も科目合格ラインをパスしていれば科目合格が認められる。

残り2科目!試験のハードルはかなり低くなった!!

派遣社員として働きながら1科目ずつ合格していき、ついに4回目で全科目合格した。

 

簿記の知識もなく、自分の向き不向きもわからないままとにかく決意して始めた

USCPAの勉強。膨大な勉強範囲に格闘し、会計は向いてないのかなとか思うことも

多々あった。ただ、あきらめたくなかった。かけたお金のこともあるだろう。

 

あきらめずに自分が決めたことを、ただやり続ける。

やりきった経験、達成感が自信になったことはたしかだ。

 

USCPA合格はゴールではなく、新しいキャリアのスタートでしかないが、

私のキャリアチェンジのきっかけであり、その後の大きな土台になったと思う。

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