「世界とつながる仕事、英語を使ってグローバルな世界で働きたい」
新卒で商社に入社、米国公認会計士取得後も外資系ファイナンスでキャリアを重ね、
ずっと英語を使ってグローバルと関わる仕事をしてきている。
きっかけは高校2年生の夏休みに行った、イギリスでのホームステイだ。
はじめての海外。ドーバー海峡近くのラムズゲートという港町で4週間を過ごした。
ホストファミリーは、お母さんと16歳、6歳、5歳の3人の子供たちの4人家族。
毎日語学学校へ通い、帰宅後は6歳と5歳の兄妹、その友達と遊ぶ毎日。
学校では得意科目の英語だったが、英語で会話するのもはじめて。
単語でなんとなく会話にはなるものの、なかなか文章で伝えることができない。
発音もそうだ。はじめて、日本語発音と本場の英語発音の違いをまざまざと感じた。
例えば”Really?” (ほんとうに?)、簡単そうだが、驚くほど通じない。
遊びながら、何度も繰り返し発音を教えてもらった。子供たちの存在はありがたい。
毎日の夕食時には、ホストマザーに毎日の出来事を拙い英語で一生懸命報告したものだ。
頭ではわかっているはずの現在形、過去形もぐちゃぐちゃ、He (彼)、
She (彼女)なども話してるとごっちゃになってくる。
ホストマザーは、時に表現を正してくれながらいつも優しく聞いてくれた。
週末には、友人と電車でロンドンやカンタベリーにも訪れた。
特に、カンタベリーの大聖堂、中世の歴史が色濃く残る石畳の街、可愛らしいカフェでは、
美味しいスコーンと紅茶を味わい、イギリス文化や世界に魅了された。
もっと英語で伝えられるようになりたい!コミュニケーションできるようになりたい!と
強烈に思った体験になった。「大学生になったら絶対留学するんだ!」と心に誓った。
日本人高校生の夏休みプログラムで、イギリスを、異文化を体験したに過ぎないかも
しれないが、私の人生に大きな影響を与えたことは確かだ。
大学生での留学もイギリスを選ぶことになり、その後もずっと英語に関わり、
グローバルに働いていく人生のきっかけになったのだから。